放置された空き家が招く問題
人口減少や高齢化の進展に伴い、全国的に急増しつつある空き家問題。
急な転勤と赴任期間の未定、入院による長期期間の留守、実家を相続したが遠方に住んでいるなど、所有者の管理が行き届いていない理由は様々です。しかし、空き家のまま放置し続けると様々な問題を招く恐れがあります。
こちらでは、放置された空き家が招く問題についてご紹介します。
老朽化問題
空き家を放置することにより、壁内の鉄骨や木の構造材の傷みなどの老朽化が進みます。
しかし、空き家放置は老朽化が進むだけではなく、放火、不法侵入などの問題を招く恐れがあります。
郵便物の錯乱、ゴミが不法投棄された空き家は、犯罪を誘発する危険性があり、放火や悪質ないたずらの対象となります。
さらに、地震・台風などの災害が発生した場合、外壁がはがれ瓦が古くなって落ちたり、空き家が倒壊し避難路を塞ぐといった問題が生じる危険性があります。
害虫問題
空き家の敷地内にゴミが放置、投棄され続けると、異臭や害虫が発生する恐れがあります。
異臭やねずみなどの害虫の発生により、悪臭による健康被害、柱や梁を傷つけたり、壁に抜け穴を掘られたり、空き家だけではなく周囲の住宅にまで影響を及ぶ可能性があります。
また、空き家放置は雑草や庭木が伸び放題となるため、シロアリの発生に繋がります。
白アリは木材だけでなく、時にはプラスチックやコンクリート、柔らかい金属にも害をなすといわれます。
部分の損傷のみでなく、倒壊の危険性も高まりますので、しっかりとした管理が必要となります。